unityroomというサイトが素敵な件

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 以前クソゲーを作った。

 

web-ken.hatenablog.com

 

 Google DriveにHTMLファイルを置くとそれをWebサイトとして公開できる機能があり、それを使って上記のクソゲーを公開していた。しかしいつの間にかその機能が廃止されており、クソゲーはひっそりと姿を消した。

 レンタルサーバーにでも置けばすぐさま復活できるが、それはそれで面倒だった。クソゲーのためにそこまでしたくない。

 

 ゲーム制作ソフトのUnityが、WebGLという、何もインストールせずにブラウザ上でゲームやなんやかんやを動かせる形式で出力できるようになってしばらく経った。なのでそろそろWebGLでUnityゲームを投稿するサイトが生まれているだろうなと思い、探してみた。

 すると案の定、そういうサイトが見つかった。それがunityroomだ。ブラウザだけで遊べるゲームが集まっている。

 

 ゲーム投稿サイト unityroom - Unityのゲームをアップロードして公開しよう

 

 WebGLで出力したデータを投稿すればいいだけなので、クソゲーはすぐに復活した。

 

 スーパーカラバッジョワールド | ゲーム投稿サイト unityroom - Unityのゲームをアップロードして公開しよう

 

 もともと好きでGoogle Driveに上げていたわけでもなく、当時はちょうどいいサイトがなかっただけだった。いっそのことWebGLでUnityゲームを投稿できるサイトを作ろうかとも思ったが、ゲーム制作界隈の知見がなく、うまく運営していく感覚が掴めなかったので諦めたのだ。

 そんな中現れたのがunityroomだ。そういうサイトを自分で運営したい気持ちも少しあるが、勝手の分からない分野であるので、誰かが行動してくれるのは非常に助かる。今後利用者が増えるほどにUI等も改善されていき、どんどん素晴らしいサイトに育っていくことを願う。

 

 しかしunityroomの特筆すべき点はそこではない。

 最近unityroomでは1週間ゲームジャムというのが始まった。

 

 Unity 1週間ゲームジャム | ゲーム投稿サイト unityroom - Unityのゲームをアップロードして公開しよう

 

 一種の企画でしかないのだが、これはめちゃくちゃ強い。なぜなら文化を生み出し始めたからだ。

 コンテンツのプラットフォームというのは、コンテンツを直接育むことはできない。コンテンツはあくまで個々人が育んでいくものだ。プラットフォームが育むものは、文化だ。文化があってこそ、そこで個々人がコンテンツを育み始める。

 なんとセンスのいい一手だろうと思った。unityroomがWebGLのUnityゲームを投稿できるというだけのサイトであり続けたら、他のサイトでも可能なことなのでユーザーはunityroomに投稿し続ける理由がない。もっと洗練されたUIの似たようなサイトが現れでもしたら、一気にそっちがデファクトスタンダードとなってしまう。そうなったらunityroomは廃れていく。

 だが文化はそう簡単に真似出来ないし、移植もできない。そこに独自の文化が根付いているというだけで、代替不可能な存在となるのだ。

 1週間ゲームジャムは徐々に盛り上がりを見せている。まだ確固たる文化は築かれていないとはいえ、その気配はある。絶対そうなるとは言い切れないが、うまく運営すれば、いずれunityroomは代替不可能な存在となる。そして「似たようなサイト」なんてどこにもないと誰の目にもわかる日が来るはずだ。

 もし僕が投資家なら、どかっと出資しているだろう。もしくは丸ごと買い取っている。それくらい可能性のあるサイトなのだ。

 だからおい投資家! 見てるか! unityroomに金を出せ! 今すぐにだ!