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いいイヤホンとか欲しくなったけどカナル型は好きじゃないのでいろいろ模索してみた

 音楽を聴きながら作業することがある。そういう時はいつもiPhone付属のイヤホンを使っていたが、もっといい環境で音楽を聞きたくなった。
 ところが、どうすればより良い環境に出来るのかいまいちわからない。まだ答えは出ていないのだが、ちょっと前にいろいろ模索した過程と、気になった製品をまとめておく。

 

それまでの環境

再生デバイス

 主にMacbook Air
新しいMacbookほしい……)

 移動中やジムで筋トレしてる時はiPhone

 

再生ソース

 主にiTunes
 新しいアーティストを開拓したい時はjango。

 

 

使用オーディオ

 iPhone付属のイヤホン、EarPods。これ実は買うと結構高い。


 EarPodsの使用理由は以下。

 

  • 調達のしやすさ(既に持ってるので)
  • 低コスト(既に持ってるので)
  • 最低限の音質
  • 解像度は高くないが、そのぶん音の角が丸いので聴き疲れしにくい
  • 耳栓の用に押し込むカナル型でなく、昔ながらのインナーイヤー型なので、長時間使用でも耳が痛くならない
  • ガバガバゆるゆるだけどそのぶん着脱が楽
  • 外部の音がしっかり聞こえる

 

 EarPods耳に軽く置く感じの装着なので耳に優しいが、ジムで体を動かすとぽろぽろ落ちてしまう。なのでジムで使うEarPodsにはこれを被せている。外れにくくなって非常に使い勝手が向上した。

 

PGA Apple EarPods専用 シリコン製イヤホンカバー ホワイト PG-IP5EARC02WH
 

 

 2ペア入りなので、耳が大きい人でも2枚重ねにすればフィットするはず。
 これもちょっと気になる。

 

sprngclip(スプリングクリップ) for Apple EarPods SP1146

sprngclip(スプリングクリップ) for Apple EarPods SP1146

 

 

 フィットしないからEarPodsを使わずにいる人は、ここらへんのを使ってみるといいかも。EarPodsは2年ごとのiPhone買い替え時に毎回タダで手に入るものなので、気楽に使えていい。

 

改善パターン

 現在の環境に特別不満がある点はないけども、とりあえず使用オーディオを変えるだけで大幅に改善出来るはず。
 そこで改善パターンをいくつか考えてみた。

 

オーディオのタイプを変えてみる

 たとえばイヤホン→スピーカー。
 これなら聞き疲れしにくく、耳も痛くならない。
 小音量なら近所迷惑にもならない。

 候補としては、低コストを重視するならこれが良さそう。

 

LOGICOOL ステレオスピーカー Z120BW

LOGICOOL ステレオスピーカー Z120BW

 

 

 どうやらPC用スピーカーは安くていいものが結構あるようである。

 

 

 音質を重視するならこれが良さそう。

 

Olasonic USBスピーカー バスパワー 10W+10W TW-S7(W)

Olasonic USBスピーカー バスパワー 10W+10W TW-S7(W)

 

 

 これは2.5wの入力しかないUSB給電タイプなのに、10W✕2の出力を実現して話題になったスピーカー。

 


 以前この記事を読み、そのうち自宅用として買いたいなぁと思ってた。
 ただ、ガラリと環境が変わるので、スピーカー化はとりあえず保留に。

 

 イヤホン→ヘッドホンにしてみるというのもちらっと考えたが、やっぱり長時間使用に向かないし、髪がペッタリしちゃうので微妙。
 ただ、いいヘッドホン自体は欲しい。特に必要ないから買わないけど、BOSEノイズキャンセリングのやつ]()とか、ゼンハイザーの名機[HD25](http://www.amazon.co.jp/dp/B000TDZOXG)とか魅力的。

 

 

【国内正規品】ゼンハイザー 密閉型ヘッドホン HD25-1 II

【国内正規品】ゼンハイザー 密閉型ヘッドホン HD25-1 II

 

 

 近所の電器屋で試聴した感じだとこれめっちゃ良かった。

 

【国内正規品】AKG 密閉型ヘッドホン リファレンスクラス ブラック K550
 

 

 でもオールマイティに高音質で聴けるAKGK240()を既に持っているので、そんなのをわざわざ買うことの優先度は極めて低い。

 

 

 真剣に音楽を聴くためのヘッドホンであるSTAXはお金ない時に売っちゃったし、何か新しいの欲しいなぁとずって思ってるんだけどね、ハイファイに走るとキリがないからアカン。

 

スタックス コンデンサー式イヤースピーカーシステム SRS-2170

スタックス コンデンサー式イヤースピーカーシステム SRS-2170

 

 

他のインナーイヤー型のイヤホンに変えてみる


 これが一番無難な改善パターンである。
 ただ、iPhone付属とはいえ、EarPodsは小銭で買えるようなイヤホンよりは圧倒的に音質がいい。そもそも買うと3500円くらいするイヤホンなので、付属品だからといって馬鹿に出来るような代物ではない。
 おそらく、数千円のインナーイヤー型イヤホンでもEarPodsを上回る音質のイヤホンはそこまで多くない。しかもわざわざ数千円を出して乗り換えるほど、大幅にEarpodsを上回った音質と汎用性を持ち合わせたものは、ほとんどないように思われる。
 あったとしても、簡単に手に入り、しかも耳に合うものとなるとやはり存在するのか怪しい。

 そうなると1万円クラスのイヤホンを考えなくてはならない。
 音質や入手のしやすさ等を調べた結果、一番欲しいと思ったのがこれ。

 

ninewave インナーイヤーヘッドホン NW-STUDIO PRO シルバー XNIW551129

ninewave インナーイヤーヘッドホン NW-STUDIO PRO シルバー XNIW551129

 

 

 1万超えのイヤホンなのでおそらくEarPodよりも高い解像度。インナーイヤーの割に低音もよく出るらしい。そして本体デザインや小物等が、なんかいい雰囲気。所有している楽しさというのは確実にありそう。

 次に欲しいと思ったのはこれ。


 安っぽい見た目だけどNW-STUDIO PROよりやや上品な音作りで、結構ハイファイ志向らしい。
 ただ、いつの間にかAmazonから姿を消していたw

 あとはつけ心地や音質が安定していると思われるBOSEのやつもいいかもなぁと思ったり。

 

 

 電器屋に置いてあるのを何気なく試聴したことがあるのだが、つけ心地はなかなかいい。確か音質も悪くなかった。

 でもまぁとりあえずNW-STUDIO PROかUBQ-ES903のどちらかにしとこうかなぁ、音質的には前者だけど、耳に合わなかったら困るし、ちょっと安い後者にしようかなぁなんて考えていたところ、さらに別の可能性を思いついた。
 EarPodsから音質を上げるのではなく、音質はとりあえず置いといて、音楽体験をより楽しくするような個性派に乗り換えるのもありだなぁと。

 そこで候補となったのがこれ。

 

final audio design Piano ForteII ダイナミック型イヤホン(ブラウン) FI-DC1550M1-BR

final audio design Piano ForteII ダイナミック型イヤホン(ブラウン) FI-DC1550M1-BR

 

 

 3000円以下なので解像度は高くないが、圧倒的な音場の広さは多くの人を魅了し、唯一無二の存在となっている個性派イヤホンだ。ちなみにこれの最上位機種は20万円を超える。
 Piano Forte IIは聴き疲れしにくいようなので、とりあえず安いしこれ買っておこうかなと思った。

 しかし電器屋試聴してみたところ、これはインナーイヤー型だがビー玉くらいある本体をガポッと耳にねじ込むタイプで、自分の耳にはちょっと合わなかった。魅力的だったけど、長時間の使用で耳が痛くなりそうだった。それにインナーイヤー型の宿命であるが、うるさい電器屋では試聴しても音質の良し悪しが全くわからなかった。
 というわけでインナーイヤー型イヤホンの購入もとりあえず保留に。

 

カナル型のイヤホンに変えてみる

 カナル型が好きじゃないからインナーイヤー型がいいとはいえ、カナル型では絶対にニーズを満たせないとは言い切れない。もしかすると耳に合うものなら問題ないかもしれない。そう思い、カナル型も候補に入れて考えてみることにした。
 まずは安めの個性派から探すのがいいかなと思った。そもそも高解像度のイヤホンを買っても、再生デバイス・ソースがハイファイではないので、宝の持ち腐れになる恐れがあるのだ。

 前述のPiano Forte IIを作ってるファイナルオーディオデザインというメーカーは、価格帯を問わず変態的にこだわったイヤホンを世に出している。
 廉価なインナーイヤー型の変態イヤホンがPiano Forte IIであるが、廉価なカナル型でも変態イヤホンを出していた。

 それがこれである。

 

final audio design Adagio II ダイナミック型イヤホン(ブラック) FI-AD2DBL

final audio design Adagio II ダイナミック型イヤホン(ブラック) FI-AD2DBL

 

 

 力強い低音が特徴で、それでいて聴きやすいモデルだ。
 試聴してみたところ、装着感は悪くない。そして音質もなかなか。解像度が高いわけではないが、低音重視の割に高音も伸びやかで、解像度の低さを感じない。そして何より、よくレビューでライブハウスにいるようだと表現されるように、低音を土台とした臨場感のあるサウンドが魅力的だった。Piano Forte IIが表現する音の広がりとは対照的に、音との近さがうまく表現されている。無理やり人に置き換えると、ジーパン&サンダルに上半身は裸で外出しちゃうマッチョなアメリカ人みたいな感じである。
 若干中音域が埋もれることもあるが、これは音楽が楽しくなりそうなイヤホンだと思った。

 隣にAdagio IIより高いAdagio IIIというモデルもあった。

 

final audio design Adagio III ダイナミック型イヤホン(ブラック) FI-AD3DBL

final audio design Adagio III ダイナミック型イヤホン(ブラック) FI-AD3DBL

 

 

 こちらもなかなか良かった。Adagio IIより引き締まった低音で、高音は鋭さが抑えられつつもより伸びやかになっている。全体的にクリアな印象で、音場も広がり、Adagio IIよりさらに空間をはっきりと感じる。音の余韻なんかもしっかり感じられる。
 こちらのほうが「いいイヤホン感」は強い。変態イヤホンなのは変わらないが、質の高い音なので一見すると紳士だ。人で言えば、ブリティッシュスタイルできっちりスーツを着こなしているノーパン野郎だ。
 解像度の高いオーディオを持っていない人がEarPodsや同等の価格帯のイヤホンからランクアップしたいと言ったら、これを薦めたくなる。Amazonだと価格もAdagio IIと大して変わらないのでコスパもいいかも。

 ただ、より個性的な楽しさがあるのはAdagio IIである。「ブリブリのエレクトロニカが聴きたい!」という気持ちになった時などに選ぶのも、絶対Adagio IIだろう。
 Adagio IIIのほうがオールマイティに使える気はしたが、解像度はそれほど求めておらず、音楽の楽しさをより体感できるものが欲しかったので結局Adagio IIを買うことにした。

 

その後

 Adagio IIを買ってみたのだが、エージング、つまり慣らし運転というものをほどんどしていない状態だと、かなり薄っぺらい音であった。低音もほとんど出ない。
 Adagioシリーズはエージングで化けると言われているし、数十時間エージングすれば試聴用と似たような音になってくるのだろうが、すぐにそれを体感できないのは残念であった。
 ただ、試聴用よりあまりに音質が劣るため、本当にエージングで劇的に向上するのか不安だった。たまたま不良品か偽物を掴まされたのではないかという気さえした。
 また、装着感は悪くないと思っていたが、イヤホン後部が若干耳に触れており、しばらく着けているとその部分がちょっとだけ痛くなった。短時間の装着じゃ全く気付かなかったしイヤホン本体もかなり小ぶりなので、想定外だった。
 何度も使っているうちに耳が慣れてくれるといいが、慣れなかったらどうしようと思った。

 かなり不安であったが、数時間使っていると音質はだいぶ改善されていった。指で押さえて耳の奥に押し込んだ状態で聴くと、視聴時とほぼ同じ音になった。
 しかし、指を離すとまた薄っぺらい音になった。恐らくシリコンのイヤーチップがまだ固く、耳になじまないせいだと思われた。

 そこで、家にあった低反発のスポンジでできたボロいイヤーチップを付けてみた。するととんでもなく音が良くなったので、いい感じの低反発チップを探してみた。
 そして見つけたのがComplyというメーカーの低反発イヤーチップ。

 

 僕が買ったのは確かこれ。

 

COMPLY (コンプライ) イヤホンチップ Ts-200 ブラック Mサイズ (3ペア)

COMPLY (コンプライ) イヤホンチップ Ts-200 ブラック Mサイズ (3ペア)

 

 

 使ってみたところ、今までとは別次元のイヤホン体験をすることになった。自分が持っていたカナル観が大きく変わり、一気に僕のカナルが開発されてしまった。
 まず装着感が素晴らしかった。着脱がやや面倒であるが、耳の中で強く当たる部分もなく、ふんわりとした付け心地。それでいてイヤホンがしっかり奥まで入るので、イヤホン後部は耳に当たらなくなった。
 そして圧倒的な遮音性。新品なら電車の騒音もほとんど聞こえなくなってしまうほど。
 奥まで入り、しっかり遮音しているので、このイヤーチップはイヤホンのポテンシャルを存分に引き出す。
 すると変態イヤホンAdagio IIの変態性が爆発!
 イヤホンでありながら胸に響く低音!
 なんだこれ! 低音重視のヘッドホンよりも低音出てるじゃん!

 ……っていうか低音出すぎだよ!
 Complyのイヤーチップは低音が強くなるらしいので、高音重視のモデルを買ったのだが、それでもAdagio IIと組み合わせると異常な低音になってしまった。
 低音重視の曲だとそれはそれでかなり気持ちいいが、さすがに他の音域が埋もれ気味になった。
 そこでいろいろ調べてみたら、逆挿しという技があるのを知った。Complyのイヤーチップをイヤホンに逆向きで付けてみると、低音がやや抑えられて他の音域が埋もれないという。
 実際にやってみるとかなりいい感じのバランスになった。低音はブリブリ出ているが、それでいて他の音域も埋もれていない。装着感は若干悪くなるが、それでも普通のカナル型とは比べ物にならないくらい快適である。
 Complyのイヤーチップはちょっとイヤーチップとしては高すぎるように思ったが、使ってみるとこの価格に見合った性能であり、むしろ性能の割に安いくらいだ。
 カナル型がどうもしっくり来ないという人や、低音が好きすぎて頭が馬鹿になってきてる人は是非ともComplyのイヤーチップを使ってみて欲しい。
 ノズルのサイズにバリエーションがあり、きちんと選べばだいたいのカナル型イヤホンに付けられる。
 Comply公式サイトやe☆イヤホンで自分のイヤホンに対応したモデルをチェックしてみよう。

 


さらにその後

 僕は非カナル派だというのに、Adagio II & Comply体制の鳴り方が気持ちよくてしばらく使っていた。しかしその気持ちよさをひと通り味わい、普段使いとしての立ち位置を吟味してみれば、やはり低音パラダイスで聴き疲れしやすいので長時間使用には向いていないw
 なので結局PCで作業をする時にはたまにしか使わず、主に電車での移動中に使っている。
 本来の目的は果たせていないが、電車移動時の役立ちっぷりは半端ない。電車の騒音をカットしてくれるということは想像以上に快適だった。ボリュームを小さくしていていも、ちょっとでも音楽を流していたら電車の騒音はほぼ聞こえない。目を閉じてぼーっとしてたら電車が止まったことにも気づきにくいほどである。

 PCで使うイヤホンはどうなっているのかというと、相変わらずiPhone付属のEarPodsである。そのうちNW-STUDIO PROを試聴して、耳に合うなら買う可能性が高い。Bluetoothのイヤホンも気になっているので、いい感じの製品を知ればそっちに心が傾くこともあるかもしれない。

 非カナル派の僕らはどこへ辿り着くのだろうか。イヤホンの旅はまだまだ始まったばかりだ。

 

 

 ところでみんなは一体どんな環境で音楽を聴いているのだろうか。

 そしてそれは理想的な環境なのだろうか。