テクニックの前にメンタルを鍛えるとどうにかなっちゃうことが多い

 今更だけど

 書く筋肉のトレーニングにおいて自分が何を意識してるのか考えた - ←ズイショ→

 を読んだ。

 内容は忘れたけど、とりあえずズイショさんがあの文体以外で書いたらどうなるんだろうなぁと思った。

 もしかしたらあれでもまだぬる目で、リミッターを解除したら舞城王太郎よりすごい文圧かもしれない。はたまたあのブログは谷崎潤一郎における春琴抄のようなもので、本当は全く違う文体を隠しているのかもしれない。

 とにかくまぁ何が言いたいかというと、文章自体は読みやすいのにいつも文体がやたら読みづれぇw

 

 とまぁ前置きはさておき本題へ移ります。

 上の記事は、

 変化球が欲しいからこれから毎日ブログを書くよ。 - マトリョーシカ的日常

 という記事に言及したものだ。

 その記事の要旨はまさにタイトル通りで、変化球が欲しいから毎日ブログを書いてトレーニングするというものだ。

 とても真面目である。やれやれ、僕は感心した。

 

 しかし同時に、変化球を生み出してくれるウェブサービスもあるんじゃないだろうか、という疑問が湧いてきた。

 そこで「変化球 生み出す トレーニング」と検索してみた。

 が、当然ながら野球の内容ばかりで、それっぽいウェブサービスは見当たらない。

 なので「変化球 生み出す トレーニング 文章」にしてみた。

 それでもやはり野球ばかりだ。

 みんな野球好きすぎだろ!頭おか……いや、違う。「変化球」が野球用語だからだ。

 大切なことに気づいた僕はただちに変化球を消し、「生み出す トレーニング 文章」で検索してみた。

 

 するとありました!一番上にありました!やっぱりGoogle先生は流石ですね!

 即興小説トレーニング

 ええ、そうです、これが本題です。

 誰が作ったかはよく知らないが、文章をトレーニングするのにこのサイトはうってつけである。

 実際ズイショさんも使っているという。

 また、最近ネットから姿を消した人気ブロガー、某コンビニ店長も使っていたサイトだ。某コンビニ店長は即興小説トレーニングでいかにして書くかを詳細に綴った記事も書いていた(匿名で使っているらしいので、文体で判断できるなら今でも彼の新しい文章を読むことが出来るかもしれない)。

 

 そんな即興小説トレーニングだが、そこで頑張っても文章の技術が特別上がるわけではない。

 そこでの顕著な効果というのは、

・書き出すための最初の一歩を踏み出すのが楽になる

・普段文章を書く時にあまり疲弊しなくなる

・自分の行動力を削いでいる悪しき完璧主義が打ち砕かれる

・自分の新しい側面を発見できる

 といったあたりである。

 要するに「文章を書く」ということにおけるメンタルに近い部分が鍛えられるのだ。

 なぜ鍛えられるのかは、単純である。やったことのある人はわかるだろうが、上記の項目に異常な負荷がかかるからだ。胃を悪くする人が出るレベルで負荷がかかる。

 しかし繰り返してみれば得るものは大きい。

 技術を直接鍛えるものではないので、単にブログで文章を書くだけの人にも有効だ。

 そして上記の項目に関連する力が付けば、ブログだろうが小説だろうが何の文章テクニックだろうが、かなり効率よく習得できるようになるはずだ。 どんどん書けるようになるので、ガンガン経験値が貯まるというマッチョで単純な理屈だ。

 

 経験者は「うんうん、あの負荷はすごいからね」と納得してくれるだろうが、それ以外の人にはいまいち伝わらないと思う。

 結局は死にそうになって強くなるというサイヤ人式のトレーニングでしかないので合わない人も結構いるだろうが、文章マッチョマンになりたい人は是非挑戦してみてほしい。

 アカウント無しでも使えるが、それだと匿名になって負荷が激減してしまうので、出来ればTwitterアカウントでログインして使ったほうがいい。逃げられなくなっていい感じになる。

 

 最初は制限時間を30分か一時間に設定するのがいいと思う。

 そして制限時間終了間際に「うわああああああ!」となってほしい。

 それから同じお題で書いた他の人の作品を読んでいろいろ考えてほしい。

 ついでに「バトル」というとこにある作品を読んで絶望してほしい。

 この流れを三回くらい繰り返せば思うはずだ。

 ブログはなんて書きやすいんだ……と。

 

 即興小説トレーニング